間違えて鍵穴にイヤホン指してるところを隣人に見られた

お酒の席での失敗って、色々とあるとは思うのですが、たいていのことはその場限りということにもなるものです。
しかしひとしきり飲んだ後、その場はお開きとなったあと、別の場所でやってしまった失態というのは、なかなか取り返しのつかない場合が多いと思い知るハメになりました。

その日は会社の先輩の送別会でした。しかもその先輩というのがわたしの直属の上司であり、入社したばかりの新人時代にたいへんお世話になった人だったのです。面倒見が良い先輩で、どちらかというと体育会系のノリの性格の人でしたが、後輩に無理やり酒を飲ませるような人物ではなかったので、わたしも少し油断していたのかもしれません。

ひとしきり飲んで、酔いもかなりまわってきたころ、そろそろお開きかなという雰囲気のなか、急に部長が「景気づけに飲め」と言い出したのです。ターゲットになったのは、先輩にもっともかわいがられていたわたしでした。
そのあとのことはよく覚えていませんが、気が付くと駅のホームのベンチにひとりで座って、音楽プレーヤーが大音量でイヤホンから流されているという状態でした。それでもなんとか電車に乗って自分のアパートまでたどり着いたようですが、正直朝起きたときまでの記憶はほとんどありませんでした。

その日は土曜日で会社は休みだったので、午前中はゆっくりして午後から出かけました。玄関を出るとたまたま隣の部屋のおばさんにバッタリ出くわしたのですが、簡単なあいさつをしてそのまま行こうとすると「昨日大丈夫でした?」と声を掛けられたのです。
何のことだろうという顔をしていると、昨晩遅くに外でカタカタ音がするので、玄関からのぞいてみると、酔った私がイヤホンジャックを玄関ドアのカギ穴に突っ込んで、まるで音楽が流れているかのように身体を揺らしていたそうです。あまりにも異様な光景のため、声をかけるのもはばかられたとのこと、本当に恥ずかしい思いをしました。